■訃報■金澤栄子さん

ニッケイ新聞 2010年10月5日付け

 ガルボン・ブエノ街にある和菓子・食品店「金澤屋」を経営していた金澤(旧姓・坂本)栄子さんが2日午前8時ごろ、多臓器不全により入院先のノーヴェ・デ・ジューリョ病院で亡くなった。享年78。
 1932年、サンパウロ州マリリア市生まれ。45年ごろ出聖、家族で洗染業を営んだ後、金澤ヒデタカさんと67年に結婚。
 82年から、ブラジルで初となる和菓子の製造業「金澤製菓」を始めた。94年に工場をサンマテウスに移転、工場のあった現在の場所に食料品店を開き、和菓子の直営販売も行っていた。
 日ポ両語が堪能で笑顔を絶やさない対応から「金澤のおばちゃん」と親しまれた。持病の糖尿病が悪化し、今年6月から入院していた。
 葬儀は3日にモルンビー区の墓地(Cemiterio da Paz)で営まれ、同地に埋葬された。
 初七日は8日午後5時から、自宅のあるニッケイ・ビル(Galvao Bueno, 485)のサロンで行われる。詳しくは金澤屋(11・3207・1801)まで。