先達偲び、旧交温めよう=ジャクチンガ出身者の集い=12日

ニッケイ新聞 2010年10月6日付け

 サンパウロ州ポンペイア近郊にあったジャクチンガ植民地出身者の集い「ジャクチンガ会」の親睦昼食会が今年も12日、午前9時から午後5時までサンパウロ市の青森県人会館(R. Dr. Siqueira Campos, 62)で開かれる。世話人の山矢三郎さん(73)、国井精さん(74)が案内に訪れ、ゆかりの人たちの出席を呼びかけた。
 1936年に入植が始まったジャクチンガ植民地は、綿作やバタタ栽培で栄え、40年代の最盛期には約100家族が暮らした。出身者の集いは60年代からサンパウロ市で続けられ、今年で14回目になる。
 「あれだけ花の咲いた植民地はない。集いが今も守られているのは珍しい」と山矢さんは話す。現在同地に住む人はないが、2006年には入植70周年、移民百周年の08年には同地日本人会の創設70周年を祝った。
 毎回80人から100人が出席。近年は高齢のために出席できなくなる人も増えてきているというが、今年も140人ほどに通知を出しているそうだ。「まだ来たことのない人もいますが、一年に一度のこと。ぜひ出てきてほしい」と山矢さんは力を込める。
 一品持ちよりで、会費は一人15レアル(子供および80歳以上は無料)。また今年は、企業の協賛を得て食後にビンゴも催す。
 国井さんは「百家族が世話をし、世話されながら暮らした場所。亡くなった先達に黙祷を捧げましょう」と参加を呼びかけた。
 各世話人の連絡先は次の通り(局番11)。3768・9315(国井)、3992・5656(山矢)、2459・2642(東島)、3826・4319(東)、3768・2529(小沢)、4332・9010(新浜)、2783・1763(石井)。