玉川学園から3人来伯=提携先の大志万学院へ

ニッケイ新聞 2010年10月9日付け

 玉川学園(東京都町田市)から幼稚部の櫻井利昭(としあき、55、神奈川)部長と高校部3年の原梨々子さん(りりこ、18、東京)、彦坂拓さん(17、神奈川)の3人が1日に来伯し、サンパウロ市の姉妹提携校・大志万学院を訪問した。
 櫻井部長は2日に開催された同学院のお話大会の審査員を務め、5日に帰京した。来社時に櫻井部長は「大志万の子供たちに毎年きてもらっているが、その子供達の日本語や日本人らしさから、私たちが失ったものを感じさせる。今回学校を見せていただき、その成果を少しでも日本で活かせれば」と抱負を語った。
 高校3年生の二人は短期留学生として同学院に12月末まで滞在し、日本語教育の手伝いをするほか、11月の学習発表会にも参加する予定。
 原さんは「将来、海外で先生になりたいので、大志万の授業を参考にしたい」と目を輝かせた。大学農学部進学が決まっている彦坂さんも「いろいろな自然環境をみてみたい。イグアスの滝、広大なサトウキビ畑などを見るのを楽しみにしています」という。
 玉川学園では欧米を中心に16校と姉妹提携をしており、小中高校の12年間の教程をすでに終わらせ大学進学を決めた生徒に、短期留学する機会を与えている。大志万は昨年1カ月間の留学生を受け入れたが、3カ月間は今回初めて。