日本の〝カワイイ〟を発信=リベルダーデに新商店=若い世代が活性化に挑戦

ニッケイ新聞 2010年10月16日付け

 リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街224に昨月、日本小物店「ファンシーグッズ」がオープンした。同店舗は昨年9月に閉店した岩切厚美さん(60、鹿児島)経営の日本音楽専門CDレンタルショップ「HAIKAI」が息子の隼人さん(27、三世)のアイデアで生まれ変わったものだ。

 「東洋街では台湾、韓国人の商店が進出しているが、日系の商店も若い世代でがんばって欲しい」という厚美さんの思いのもと、隼人さんの手に託され、いったん閉店してからちょうど1年の歳月を経て新たなスタートとなった。
 同店のコンセプトは、日本の〝カワイイ〟文化を発信すること。店内に並ぶおしゃれな雑貨は、オーナーの隼人さんが妹のかおりさん(24)らと相談しながら日本で選んでくる最新アイテム。「中国や韓国製品が多く出回る中、日本の文化、流行を伝えたい」と隼人さんは説明する。
 昨年末に日本からカワイイ大使が来伯し、伯メディアを賑わせた事も記憶に新しいが、店に訪れるブラジル人客からは「カワイイ!」の声が聞こえてくるそうだ。カラフルな弁当箱、折り畳み傘などが人気。隼人さんらは、「プレゼントなど特別な買い物にもどうぞ」と紹介した。
 同店電話は、11・3277・7267。