東西南北

ニッケイ新聞 2010年10月26日付け

 09年12月21日にサンパウロ市パウリスタ大通りのリヴラリア・クルツーラで暴漢に襲われたエンリッケ・デ・カルヴァーリョ・ペレイラさんが、22日未明に死亡した。しゃがみ込んで本を読んでいた時、野球バットで頭を殴られたもので、エンリッケさんは昏睡状態のまま10カ月間クリニカ病院集中治療室に。近くにアパートを借り、母は教師を休職、父も早退など、家族ぐるみで介護を続ける中、10回近い手術も行われたが助からなかった。22歳で逝った若きデザイナーの作った牛は、サンパウロ市のカウ・パレードにも出品された。
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 23日に70歳の誕生日を迎えた〃サッカーの王様〃ペレ。顕彰の意味で、23、24日のブラジル選手権の試合はペレ節と呼ばれ、ペレの名前と背番号10が書かれたユニフォームを来た選手も目立った。サントスでは、ファン投票で7割獲得のネイマールが、対グレミオ・プルデンテ戦に背番号70を背負って出場したが、ペナルティを決めそこなった。試合そのものも、最下位相手に前半の2点を守りきれず、3対2の逆転負け。
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 サンパウロ市とアンシュタイン病院が23~29日、イビラプエラ公園で脳血管障害(AVC)防止キャンペーン、〃ウン・エン・カダ・セイス〃実施中。脳溢血や脳卒中は世界でも2番目に多い死因で、6秒につき1人の命を奪っているという。