東西南北

ニッケイ新聞 2010年11月4日付け

 今週はサンパウロ市の交通混乱避けられず? アニェンビーで7日まで開催中のモーターショーや、4、5、6日にジョッキークラブなどで行われる音楽のショーに加え、インテルラゴスでは5~7日にF1レース、モルンビーでは7日に伝統カードのサンパウロ対コリンチアンスの試合など、行事が切れ目なく続くから。行事に参加する人や車が、いつもの渋滞に輪をかける事を覚悟して時間を計算しないととんでもない事になりかねないのがイベントが集中する時だ。サンパウロ市のホテルは年間を通じて満杯に近く、3週間前には予約しないと部屋がとれないこともあるというから観光業者にはホクホクかも知れないが、その割りに英語での表示などの配慮が足りないのも気がかりだ。2014年のサッカーW杯開会式のイタケーラ開催が決まったとの報道後でもあり、今後の充実に期待。
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 2日付フォーリャ紙にブラジルの人には東洋人の見分けが困難との記事が掲載されていた。日本人は皆同じ顔に見られたり、日本、韓国、中国の人が皆東洋人とひとまとめにされるのも、頭の中の識別ソフトが準備できていないからとか。日本人がブラジル人の名前を覚えられないのもその例かもしれないが、英国でテロリストと間違えられ、射殺されたブラジル人青年も、種族が違うため識別ソフトが働かなかった故の被害者とか。笑い話で終っている間はよいけれど…。