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小川彰夫氏にアンシェッタ章=市議会の式典に350人=多美子夫人「コロニアへの愛着認められた」

ニッケイ新聞 2010年11月18日付け

 日系ペディアや日系WEBなどネット上でのコロニアの広報活動のほか、地方文協に協力してきた小川彰夫氏(68、二世)にサンパウロ市議会から、アンシェッタ章と感謝状が授与された。神谷牛太郎市議の推薦によるもの。
 同市議会で12日に開かれた式典には、連休前にも関わらず、350人が駆けつけた。飯星ワルテル連邦下議、西本エリオサンパウロ州議、主要日系団体関係者のほか、レジストロ、ピラール・ド・スールなど聖南西地区からの出席もあり、市内に留まらない小川氏の活動ぶりを伺わせる顔ぶれが集まった。
 式典では、小川氏の足跡をたどる映像が流され、神谷市議が「日系コロニアを活性化させるために尽力した」と推薦理由を述べた。
 聖南西文化体育連合(UCES)、リベイラ沿岸日系団体連合会(FENIVAR)の山村敏明会長は、「いつも献身的な協力に感謝したい。我々も一同感無量。これからも期待したい」と日ポ両語で〃盟友〃の栄えある日を称えた。
 続けて、在聖総領事館の脇谷和忠領事、飯星下議、西本州議も祝辞がそれぞれ祝辞を述べた。
 小川氏は、「我々日系人が日本文化を通してブラジル文化に影響を与えられるのは大きな誇り。サンパウロで生んでくれた両親に感謝するとともに、大好きなこの街から表彰されたことに感動している。今日改めて、コロニア、ブラジルのために働くことを約束したい」とスピーチし、会場からは大きな拍手が送られた。
 小川氏の活動に理解を示し、陰日なたに支えてきた多美子夫人は、「日系社会に愛着をもち、無償の善意を重ねてきたことが認められたのでは」と喜んだ。
【小川彰夫氏略歴】
 1942年、サンパウロ市生まれ。62年サンパウロ大学経済学部に入学、学生時代にアメリカ政府招待の特待留学生として渡米。
 卒業後の7年間、同大学で経済学を教える。ヤクルトの販売事業に携わった後、現在まで不動産業。
 03年から2年間、文協広報担当理事、国士舘委員長、桜祭り委員長。05年からは文協副会長として、水曜シネマ、ワールドカップ観戦大会(コッパ・ノ・ブンキョウ)などを手掛ける。現在評議員。
 リベルダーデ地区治安協議会(CONSEG)会長。ニッケイWEBやニッケイペディアを運営する「インスティトゥート・イカロ」の代表。

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