文協春の古本市=大賑わい!6百人が来場=約1万5千レを売り上げ

ニッケイ新聞 2010年11月18日付け

 コロニアの読書ファン待望の「文協春の古本市」が14日午前9時から文協ビル体育館で開かれ、約600人が来場した。
 開催予定場所だった新館展示室の予約が直前になって重複していたことが分かり、急遽体育館となったハプニングもあったが、大きな混乱もなく会場は本を熱心に選ぶ人たちで溢れた。
 運営コーディネーターを務める細川多美子さんによれば、今回は約1万2千レアルを売り上げ。会場の一角を占めたサンパウロ人文科学研究所も約3千レアルの収益を上げ、1割強を文協に寄付した。
 松本清張全集を購入した50代の夫婦は、「読んだら、次の古本市のために寄付します」と笑顔で話していた。
 細川さんは、「たくさんの本好きが集まってくれたことに感動。読書の輪がもっと活性化することを祈りつつ、図書館の充実を図りたい」と話し、約50人のボランティアの働きにも感謝していた。
 収益金は図書館の施設充実や図書購入に充てられるため、運営委員会では、「読みたい本など利用者の声を聞かせて欲しい」と呼びかけている。