東西南北

ニッケイ新聞 2010年12月3日付け

 1日は、5日に行われるサッカーのブラジル選手権最終節の試合を見るために入場券購入に走るファンの姿が、各地で話題を呼んだ。26年ぶり優勝の期待がかかるフルミネンセの対グアラニ戦入場券3万枚余りは販売開始当日に完売したが、一人当たりの購入数制限や情報不足で一日中混乱が続いた。長蛇の列をなしたファンの一人は心臓発作を起こし、病院に運ばれたが亡くなるなど、嬉しくも悲しい1日。
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 メキシコでの気候変動枠組条約会議難航中の1日、地球温暖化への影響の大きさで世界が注目する法定アマゾンの森林伐採は0・5平方キロ以下の小規模の土地に80%が集中しているとの発表があった。観測衛星による判定が困難で、不法伐採に問われにくい所を狙う伐採者が居る証拠だ。森林伐採による農牧地拡大を防ぎたい政府の意向を汲み、ブラジル銀行は1日、2006年7月以降に森林伐採を行って開拓した土地に対しては、大豆植え付け用の融資を停止。次期政権の農務大臣候補には、ジウマ氏の選挙キャンペーン資金の不足を補うため大口の寄付を行った、前マット・グロッソ州知事で大豆王のバライロ・マギ氏との噂があるのは真実か?
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 3日までチケット販売を禁止された航空会社TAMが1日午後から販売解禁に。年末年始の休暇を前に、消費者は新たな混乱回避を願うのみ。