【特集 本門佛立宗】信者らの感謝の言葉=水野龍の息子=龍三郎さんも

ニッケイ新聞 2010年12月3日付け

 「毎日お参りに通います」と元気に話すのは、北村栄子さん(76、二世)。夫が縁で本門佛立宗に改宗、それ以来56年間信仰を続ける。
 その夫は25年前、癌と診断された。「医者にもダメだと言われた時、教務さんが毎日2時間お祈りを続けてくれた。すると、すっかりよくなった」と有難がる。その後病状は回復、毎朝の参拝も共に行っている。
 茨木日水上人の訪伯を斡旋したのは移民の祖と呼ばれ、信者でもあった水野龍。その三男の龍三郎さん(79)もクリチーバから訪れた。
 「移民の心の支えとして父がブラジルに送ったのが佛立宗。父が毎朝お祈りしている姿を覚えています」と振り返るが、「一昨年前まで寺に行ったこともなかった」という。コレイアさんとの出会いが入信のきっかけ。
 「上手な日本語にびっくりした。無理に寺に来いと言わず、逆にコレイアさんが家に通って、話を聞いてくれた。その姿に感銘を受けた」。今では、クリチーバ市にある寺に通う日々だ。