ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2010年12月15日付け

 海水温の変化やえさ不足が原因か―。冬の間、海岸に流れ着いたペンギンの多さに首をかしげた今年、バイア州やエスピリトサント州などの海岸に流れ着いた鯨も96頭に上り、2007年の43頭を123%も上回るという。先の数字は生きたまま流れ着いたものと死体となって流れ着いたものの両方を含むが、増殖のためにブラジル近海に来た鯨の内、ジュバルテと呼ばれる種類のものだけが被害にあっているという。鯨が現れた海岸では生物学者達が協力して救助を試みるが、幼い鯨の被害が多いという。
     ◎
 サンパウロ総合大学などの入試であるFUVEST一次試験の足きり点が発表された。全体的に昨年の数字より低く、競争率や受験生の学力低下かと勘ぐりたくなるコラム子。本日再試が行われる高校の学力テストEnemでは試験の難度を調整できるシステムありと教育相が話していたが、大学受験の問題には、難度を一定に保つシステムがあるのだろうか?
     ◎
 寒冷前線通過で寒気が流れ込み気温低下の南大河州カンバラー・ド・スウ市で14日未明、2・5度という12月としては1982年以来の最低気温。同年はボン・ジェジュースで2・2度を記録したため史上2位となるが、サンタカタリーナ州の1・1度など、温暖化に逆行する如き気温は太平洋上の水温が低下するラニーニャの影響か。

image_print