希望の家=慈善夕食会に1200人=念願の救急車資金集まる

ニッケイ新聞 2010年12月15日付け

 障害者福祉団体「希望の家」を運営する希望の家福祉協会(上村ジャイロ理事長)への救急車購入の資金援助のため、化粧品、建築業界等の10数社が参加した慈善夕食会が11月26日、サンパウロ市内のホテルで開催された。
 サンパウロ市セントロから約35キロ離れた希望の家の施設には、現在81人の園生が入所。しかし、検診、診療のため週に1、2度、サンパウロ市内の病院を利用する園生がいる。その搬送には常用車を使用しており、未舗装の道路など交通事情も悪い中、通院する園生にとって大きな負担となっており、同会開催に際して購入の意向を示した。
 同夕食会は、同協会の副理事長で化粧品会社を経営する上原テーリオ氏の働きで2006年に初めて開催。2年おきに開かれ、前回の08年から建築業界等の企業も参加している。
 当日は、上村理事長があいさつに立ち、集まった支援者たちへの感謝の思いを述べた他、琉球舞踊、太鼓などのアトラクションもあり賑わった。120レアルの参加費で1200人が出席し、会場使用費等を引き、その他の寄付を合わせ救急車購入の目処が立つ金額が集まった。
 救急車は、園生の搬送の他、地域で開催されるフェスタ等での待機車としても無料で貸し出す意向だ。