コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年12月16日付け

 年末の風物詩、紅白歌合戦。「紅白」を名乗る大会が文協ビルで行われるのだけでも3回ある。やはり歌の祭典の中でも格別のものだろう。
 既に開催された2つの紅白では、小林幸子を髣髴とさせるこだわりの衣装、演出に生バンドなど、確かにカラオケ大会とは一線を画す感があった。
 しかし驚いたのは、その2つの来場者数の違い。一方は一階部分が満席、もう一方はその半分にも満たない状態だった。
 来場者の歌手の好みか、それとも宣伝の違いか。
 客が大勢入ればそれで良いというものではないが、出演者の気分や、来場者、審査員の紅か白かを選ぶ緊張感も高まり面白みも生まれる。
 今週末には最後の紅白がある。その名を冠するからには、やはり盛り上がり熱気あふれる大会になってほしい。(秀)