クリチーバ総領事館=倒壊危機の特殊学校支援=草の根8万9千米ドル

ニッケイ新聞 2010年12月17日付け

 在クリチーバ日本国総領事館(山口登総領事)は6日、「障害児を持つ親と友の会」ボラゾポリス支部(同APAE)との間で「ア・パトチーニャ特殊学校校舎改修計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金贈与契約を締結した。贈与額は約8万9千米ドル。
 今回の援助は、同支部が知的・身体障害者向けに20年以上にわたり医療・教育活動を行っている特殊学校校舎が老朽化して、学校の授業を始め事務全般、リハビリなどに大きな支障をきたし、さらに倒壊の危険が指摘される同校舎を全面的に改修するためのもの。
 契約署名式で山口総領事は、「同学校が提供する教育・医療などが更に充実し、生徒達、地域住民に対して大きく裨益するものと期待する」とあいさつし、同支部のイスラエル・ロドリゲス・ペレイラ理事長は「安全性、運営の質の向上により生徒、その家族ならびに地元住民が受ける恩恵は計り知れない。心から感謝する」と謝辞を述べた。