大耳小耳

ニッケイ新聞 2010年12月23日付け

 数多く実施された日本移民百周年事業の最後の締めは、百年史記念誌刊行事業。数々のイベントや式典で「モラル・エチケット・教育」を説いてきた上原幸啓記念協会会長だが、最後の最後で―それも日本人から―その大事さを教えられる皮肉な結果となったことに首を振りながら苦笑い。
     ◎
 百年史編纂委員会のメンバーがグァタパラ移住地に訪問したさい、文協関係者から、「あんな人間を使うなんて何を考えているんだ!」とさんざんやりこめられたとか。09年にJATAKが発行、田中規子氏取材・執筆の『ブラジル日系農村ガイドブック』の同移住地の項に致命的なものも含め、多くの間違いがあったことから抗議文も出しているからだ。JATAKセンターもあるお膝元では、元情報員の〃能力〃は、すでに有名だったよう。さてこれから農業編を担当するのはJATAK元サンパウロ支所長の馬場光男氏。とんだ尻ぬぐいになったようだ。
     ◎
 大相撲初場所の番付が21日に発表された。先場所で十両初優勝、新入幕の声もあった友綱部屋の魁聖は、残念ながら幕内入りはならなかったものの、十両東筆頭に。もう一人のブラジル出身力士、魁心も三段目東二枚目まで上げた。初日は1月9日。2011年も2力士の活躍に期待。