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東西南北

ニッケイ新聞 2011年2月12日付け

 コリンチアンスのロベルト・カルロスが、ファンからの脅迫まがいの行為を理由に同クラブを辞める可能性が出てきた。創立100年の歴史の中で、いまだに獲得できずにいるリベルタドーレス杯への夢が消えた対トリマ戦に欠場した事を根に持つファンが、頻繁に電話をかけてきたりバイクで車を追いかけたりしているためで、米国などのチームが出してきている条件がよければ、移籍交渉を開始する可能性ありという。フランスに負けた代表チームのマノ監督も、W杯に向けてチームを組み立てている最中で、勝つ事だけが目的ではないとの見解を述べている。ブラジルでは敗北後で立ち直りが必要な時にファンからの批判や脅迫を受け、チームを去る監督や選手は多い。
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 南米ではお茶にする習慣もあるコカから作るコカインやクラッキより中毒になり難いし、禁止するから密売などが増えるという理由で、マッコーニャ(大麻)の合法化運動が始まって久しいが、大麻常用者はそうでない人と比べ精神分裂症その他の精神異常が起きるのが3年近く早いという。通常の発症年齢が18〜22歳とされる精神分裂症患者2万2千人を対象にした調査では、大麻常用者が8167人おり、大麻が早期発症に影響したと見なされた。高校や大学の学生にも常用者がいるとは聞いていたが、中毒化し易いか否かだけで合法化をいうのは?

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