史料館で色紙・短冊展=有名歌人直筆など2百点=5月10日まで

ニッケイ新聞 2011年4月13日付け

 ブラジル日本移民史料館(R.Sao Joaquim,381)で12日から、短歌の色紙・短冊展が実施されている。ブラジル日系文学会(武本憲二会長)が主催、宮崎県人会と椰子樹社が協力する。日系文学会の梅崎嘉明相談役、椰子樹社の藤田朝寿さんが案内に訪れた。
 会場は史料館8階奥の展示スペースで、5月10日まで開催。斉藤茂吉、近藤芳美など日本の有名歌人、コロニアの歌人の直筆によるものなど約2百点を展示する。
 日伯の歌人、俳人による色紙・短冊展は昨年6月にスザノ市立図書館で開催され、藤田さんや、「ひえつき節」補作者として知られる故酒井繁一氏が所蔵していたものなどが展示された。今回はそれを拡大する形で行なわれ、梅崎さんなど関係者が所蔵する作品も展示する。先日10日に梅崎、藤田両氏ほか、酒井氏の息子の夫人、文子さんや小野寺郁子さんらにより会場準備が終わったばかりだという。
 「掛け軸のような大きな作品もあります。書道愛好者の人たちにも見てほしい」と一行は話し、広く来場を呼びかけた。
 史料館は午後1時半開館(月曜休館)。入場料は大人5レアル、65歳以上は無料。