刊行物「椰子樹」348号

ニッケイ新聞 2011年4月16日付け

 短歌誌「椰子樹」第348号(2011年3月号)が発行された。
 巻頭「蛍を追ひて」(清水五百子、短歌新聞60号より)、「優雅に楽しむ短歌」(沖ななも著書より)、作品(その3首「人影もあらざれ一望の珈琲園波となり入り日映ゆるひときわ」小笠原富枝、「五レアルの傘にて驟雨しのぎつつ作りし人の労賃思う」小野寺郁子、「遠望の土地も四、五年たちし間に見事に変りしユーカリ林に」古山孝子)、その他、盛夏六人集、ブラジル短歌植物辞典(上妻博彦)、コロニアの秀歌(高橋瑛子、その1首「霧白く流れ始めて最果ての我が住むアマゾン雨期明け近し」川田幸子)、題詠「年末または新年」、ハイビスカス群生(梅崎嘉明ほか)など。