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■ひとマチ点描■黄川田議員復興に全力

ニッケイ新聞 2011年6月8日付け

 年頭のジウマ大統領就任式に出席するために来伯したばかりの黄川田徹衆議(民主党、57)が先日、衆議院東日本大震災復興特別委員会・委員長に就任した。
 岩手県陸前高田市出身で、東日本大震災の津波の後、長男と母、秘書が遺体で見つかり、妻と父は今も行方不明という、自身が被災議員だ。先日、岩手県人会に役職拝命の報告がメールであり、「復旧・復興のため全力を尽くす決意を新たにした次第であります」との強い意気込みが書かれている。
 就任を報じた読売新聞5月10日付けでは、「首相が代わっても何も変わらないだろう。与野党関係なく、まずは一つでも多く被災者を救う法律を成立させることが国会議員の職責と、被災者の一人として感じている」との議員のメッセージが掲載されている。
 「おばんでございます!」との元気ある議員の言葉が、いつまた当地に響くのか。読売にでたこの言葉が、国難の時においてさえ権力争いに溺れているように見える国政への、頂門の一針とならんことを。(深)

写真=「北国の春」の歌詞を書いた手ぬぐいを広げ、みんなと熱唱する黄川田議員(1月3日、サンパウロ市の県人会館で)

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