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パラナ州=先人称え、決意新たに=開拓先亡者慰霊祭=約300人が祈り込め=沼田さん 開拓の歴史語る

ニッケイ新聞 2011年6月22日付け

 パラナ日伯文化連合会(リーガ・アリアンサ、嶋田巧会長)主催の日本移民103周年パラナ開拓先亡者慰霊祭が18日、同州ローランジア市のパラナ移民センターでしめやかに挙行された。厳しい日差しが注ぐ中、州内各地の日系団体の代表を始めとする約300人が集まり、開拓者たちへ祈りを捧げ、感謝の思いを新たにした。

 山口登・在クリチバ日本国総領事夫妻、ジョニー・レマン同市長、西森ルイス連邦下議、加藤テルオ・パラナ州議らが来賓として出席した。
 式典は同センター内の屋外にある開拓先没者慰霊碑の前で執り行われ、曹洞宗ローランジャ洞光山佛心寺の黒澤慈典・国際布教師による読経で幕を開けた。
 池田甚太郎・同会第一副会長は、「先人の開拓者のおかげで今の日系社会がある。先輩方の勇気と苦労に感謝し、日系人としての誇りを持って、日伯両国の発展に寄与したい」と追悼の言葉を述べた。
 山口総領事は、東日本大震災被災者に対して州内各地から義捐金、励ましのメッセージが多数寄せられたことに触れ、「今のブラジルの親日ぶりは、移民の尽力の賜物」と述べた。
 「8カ月前に就任して以来、移民とその子孫の活躍ぶりを目の当たりにしてきたが、誇らしく思う」などと述べ、先人の偉業に敬意を表した。
 その後、嶋田会長を先頭に参列者はそれぞれ焼香を上げ、手を合わせながら、パラナの大地に眠る先人の霊を弔った。
 ローランジア文協の「勇和太鼓」、同婦人会のコーラスグループの発表後、参列者全員が「さくらさくら」「ふるさと」を合唱した。
 式典終了後、参列者はセンター内の会館に移り、懇親会が催された。
 レマン同市長は、「日伯の友好・協力関係は強い。ブラジルの発展を支えてくれた日系社会の皆さん、有難う」と力強く述べた。
 また、北パラナ地方開拓者の重鎮的存在、沼田信一さん(92)が、マイクを片手に自身の開拓の歴史を振り返った。
 30年に入植後、35年かけて、長さ700キロ、幅200キロの土地を拓いた体験談に参加者は耳を傾けていた。
 乾杯の後、参列者は食事を囲み、歓談していた。