■訃報■木村博

ニッケイ新聞 2011年7月5日付け

 弁護士の傍ら長年にわたって熊本県人会の副会長などを務めた木村博さんが4日午前5時ごろ、入院先のサンタクルス病院で肺炎をこじらせて亡くなった。行年96歳。
 熊本県熊本市で1915(大正4)年1月に生れ、親に連れられて20年に渡伯。リンスのウニオン植民地に入植した。その後出聖し、父兄会寄宿寮に入り、USP法学部を卒業。当時、一世としては珍しい弁護士になり、リンス市、アダマンチーナ市を経て、サンパウロ市で事務所を開業していた。一時、北パラナで農場経営に従事したがうまく行かず、再出聖し、以後90歳を過ぎるまで弁護士業に邁進する傍ら県人会を手伝った。
 4日午後2時からサンパウロ市ビラ・アマリアナ墓地で通夜、同午後5時から葬儀が執り行われた。初七日は未定。