レジストロ農協婦人会=第46回勉強会=「仲間意識を高める」

ニッケイ新聞 2011年7月9日付け

 レジストロ農協婦人会(宇都宮和子会長)が毎年実施し、今回で第46回目となる勉強会が6月13日に開かれ、約50人が参加した。コチア産業組合が自主解散してから十数年。農協婦人会としては最も長い歴史を持つ同会は、現在もADESCの一員として活動を続けている。
 北原千代さんによる司会進行で、今回は講師に、約10年ぶりにADESCから上芝原初美会長、玉腰豊子さん、栖原マリナさんを迎えた。
 講演テーマは「農村女性の生活体験」。3人がそれぞれの立場から、コチアという母体を失った後、再出発から今日までADESCが歩んだ平坦ではなかった日々を、自らの体験と、活動を支えてきて今思うことなどを交えながら語った。
 3人とも人前で話すのは苦手と言いながら時には笑いも交え、同じ農協婦人部同士という気安さもあってか素直に語り、会場は終始和やかな雰囲気に包まれた。
 東日本大震災に関しても言及、現状に理解を示しつつも「何をやっているのか、という一抹のもどかしさも感じている」という言葉が、「自分の道は自分で切り拓く。それにはまず歩き始める」という強い意志で歩んできた背景を感じさせた。
 また、家庭を第一に考え夫への思いやりを忘れず、家庭での自らの立場を理解しそれを崩さずに活動に励んでいることが伺え、出席者に深い印象を与えた。
 さらに会の運営の基本として、会の関係者にとどまらない、人と人とのつながりを第一にしている点も語られた。
 昼食後は、栖原さん、玉腰さん考案によるビンゴゲームが行なわれた。通常のように抽選で当たった人が賞品をもらうだけではなく、もらうためには別の人が芸を披露しなくてはならないルールが設けられ、大いに盛り上がった。
 栖原さんは、「個人主義が広がる昨今、自分のことだけではなく仲間のことを考える大切さを伝えたかった」と話す。
 その後は上芝原会長が手芸を指導、参加者はキーホルダー作りを楽しんだ。最後は、同会の滝井孝子副会長による閉会挨拶で勉強会は終了した。(レジストロ農協役員、福澤一興さん通信)。