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東西南北

ニッケイ新聞 2011年7月12日付け

 ベルナルジーニョ率いる常勝軍団、ロシアに敗れる—。女子のサッカー世界選手権でブラジル代表が準決勝進出を逃した10日、男子バレーのワールド・リーグ決勝もブラジルがセットカウント3対2でロシアに屈した。ベルナルド・ロッシャ・デ・レゼンデ氏を監督に迎えた01年以降、同リーグでは02、08年に優勝を逃したのみの男子チームは、11年でWリーグ優勝を逃したのは3度のみの同監督に信頼し、五輪出場権確保に向け、再始動する。国技はサッカーといわれるブラジルだが、3日に行われたテニス4大大会の一つ、ウィンブルドン男子決勝主審、カルロス・ベルナルデス氏など、他種目でも世界に通用する人材が出ている。
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 サンパウロ市南部で9日にタクシー運転手殺害事件が起き、同業者達が抗議行動を続けている。コンゴーニャス空港までと頼まれて、朝7時頃、アパートの前で客を待っていた37歳のエドゥアルド・アウヴェス・ペレイラさんは、2台の盗難車に分乗した3人組に頭を撃たれて死亡した。サンパウロ市南部ではタクシーを狙った強盗事件が多発しており、治安確保などを求める声は切実だ。同業者の抗議行動は10日のディアデマの墓地でのペレイラさんの葬儀に合わせて行われた他、11日もパカエンブの公園に450台のタクシーが参集。5月までの強盗殺人事件は141件で、昨年同期比18・49%の増加という。

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