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ニッケイ新聞 2011年7月13日付け

 野沢菜作りに余念のない北澤重喜長野県人会会長。野沢菜は日本祭り用で、普段は息子が中心となって複数の野菜の苗を作って販売、レタスや茄子、トマト、ブロッコリーなどを栽培し、サンパウロ市のスーパーなどに卸す。リオやミナス州から注文を受けることもあるとか。来伯以来、50年以上農業に従事してきた北澤会長。現在傘寿(80歳)とは思えない働きっぷりに思わず脱帽。
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 本紙11日付けで報道したアルバレス・マッシャードの招魂祭。ちょうど在聖日本国総領事館の職員が出張戸籍登録を実施していた。場所は築80年になる旧日本語学校。交通手段のない高齢者のために各地の祭事に合わせ行っており、車庫に出張所を構えたことも。日本の約3倍の面積となる管轄地域を持つ同領事館だけに、数十年越しの婚姻届提出というケースもよくあるとか。
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 昨年9月、新潟県の五泉市民新聞で「梨の木会」の発表会の様子が掲載された。同市が村おこしに行ったミュージカルから、制作者と縁があったのを機に、「生きている故郷」など3曲を演目に取り入れたのがきっかけ。三味線指導に来伯した杉浦和子さんが鑑賞し、思わぬ縁に驚いて、同市副市長の親戚に連絡した。現在日本でコーラス実施の話も進行中だそう。