東西南北

ニッケイ新聞 2011年8月5日付け

 リベルタドーレス杯優勝を果たし、年末のクラブワールドカップで世界一を狙うサントスが、ブラジル選手権で低迷中。南米選手権参加3選手も戻ってきたのに、下位のチームにも破れ、現在は20チーム中18位だ。クラブ会長が現状を案じたのか、クラブW杯参加23選手にはペレもとの談話も出たが、ペレ自身ははっきり否定。19歳で主力選手となり、欧州のクラブからも誘いの声がかかるネイマールに、少なくとも14年W杯までのサントス残留を願いつつ、欧州に行くならオランダやフランス、スペインが良いだろうと助言した事は日本語サイトにも掲載された。
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 3日に寒波が到来したサンパウロ市では4日未明、北部の観測点で6月28日の6・1度を下回る最低気温6度を記録。カンポス・ド・ジョルドンでは氷点下となった。週末から豪雨に見舞われたパラナ州セーロ・アズルなどでは15万人余りに被害が及び、3日現在3134人が避難生活中。1〜2日の雨で洪水被害のサンパウロ州リベイラ渓谷では、エルドラード市やイポランガ市の8580人が、水位が下がり始めても断水などで家に戻れず、避難生活を強いられている。サンタカタリーナ州では3日、電線が凍り8時間停電という所もあった。リオ市コパカバーナで時速75キロの突風も巻き起こした寒波は5日朝まで南東伯に留まり、気温上昇は同日午後から。