東西南北

ニッケイ新聞 2011年8月9日付け

 パラー州3分割案が出ている中、分割反対派が反対キャンペーンに一役買ってもらおうと目を付けたのは、同州出身の若手サッカー選手、サントスのガンソ。同選手の返事はOKとの記事に、北東伯の経済力が伸びてきたとはいえ、より大きな力を必要とする時に小さな州では自力解決が難しい、分割後の州政府や国の経済負担が増すなどのマイナス面分析以前の州民感情は、と改めて考えさせられる。
     ◎
 サンパウロ市セントロのパリで開かれていた〃フェイラ・ダ・マドルガーダ〃が6日に閉鎖された。買い物客がバスで乗りつけるほど人気の未明市は、海賊版や領収証もない不正売買の品が横行する事でも知られており、6日の捜索でも海賊版が押収物品の半分を占めた。汚職や脱税を嫌う当局は、数週間に渡って撮影されたビデオなどをもとに不正を摘発。正規の手続きを経て商売する人々の傍らで不正な売買をする商人が後を絶たないため、パリのフェイラは8日も全店閉鎖のまま。投石や角材を使った抗議行動には、市警備員も催涙ガスなどで応戦したという。
     ◎
 世界保健機構が、新興国での肥満増加に警鐘を鳴らしている。中国では肥満者が30年間で5倍以上になり、南アフリカの肥満率は米国以上。適正体重を超える人や肥満状態の人はブラジルでも増えており、経済力伸長には正しい食の知識も必要。