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大耳小耳

ニッケイ新聞 2011年8月16日付け

 靖国奉祭会の慰霊祭。宮司を務めた上妻博彦さん(78、鹿児島)。「これが苦労するんです」と見せてくれたのが開拓先亡者・第2次大戦戦没者にむけた二枚の祝詞。送り仮名などがなく『ブラジル』の国名以外は全て漢字で書かれている。「決まった文はなく、催しの度に書き直すんです。神様への言葉は千年以上変わってないので大変ですよ」と苦笑い。
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 先月名古屋で行なわれた『第6世界コスプレサミット チャンピオンシップ』。世界17カ国から国の予選を勝ち抜いたコスプレイヤーが集まった。チャンピオンに輝いたのは、何と06年度にも優勝を飾ったブラジル代表のオリヴァス兄妹。人気ゲーム『ファイナル・ファンタジー』のストーリーを手の込んだ演出で忠実に描き、満場一致で選ばれた。
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 能力が低いので公表するのも憚られるが、耳子は大学でポルトガル語専攻だった。取材の先々、特に地方で日系人が少ない都市に行った際にそれを伝えると、「日本でポルトガル語の教室があるの!?」と驚かれ、同時に感激されたりする。日本人や日系人にはわりと知られているが、非日系の人はあまり知らないらしい。ブラジル人が思う以上に、ブラジル好きな日本人が多いことが、もっと伝わっていけばと思う。

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