岩井和子さんが七宝焼き個展=州議会内で22日から

ニッケイ新聞 2011年8月19日付け

 日本七宝指導者協会に所属し、パウリスタ美術大学で教える岩井和子さんが、22日から9月10日まで、サンパウロ州議会内の文化スペース(Av. Pedro Alvares Cabral, 201, Ibirapuera)で個展『Sopro do Oriente(東洋の息吹)』を開く。入場無料。
 初日は午後4時から式典があり、以降は月〜金の午前9時〜午後7時まで開館、作品30点が展示される。
 日本の伝統工芸の1つで、金属板に釉薬と呼ばれる色ガラスの粉末で模様を描き、電気炉で繰り返し焼いて作られる。ブローチなどの装身具や壺、絵など利用も多岐に渡る。
 インテリア雑誌のアーティスト年鑑に掲載された岩井さんの仕事に関係者が興味を持ったことがきっかけ。州議会新聞にも取り上げられた。
 七宝焼きが普及していない当地では釉薬が手に入らず、また日本から調達すると高価なため、「後世に七宝焼きを残すには、生徒の負担を減らさなくては」と一念発起、2年半かけて釉薬の開発に取り組んだ。個展にはこのオリジナル釉薬を使った作品も飾られる。
 岩井さんは、「連絡を頂ければ、会場に出向いて作品の説明もします。是非見に来てください」と呼びかけている。
 問い合わせは岩井さん(11・4702・7390)まで。