セッテ・バーラス文協=新会館の定礎式を挙行=来年8月に落成を予定=遠藤会長「夢に一歩近づいた」

ニッケイ新聞 2011年9月17日付け

 サンパウロ州セッテ・バーラス市のセントロにあるカトリック教会前公園横の敷地で9月3日午前10時半から、セッテ・バーラス日伯文化体育協会(遠藤寅重会長)の新会館の定礎式が行われた。遠藤会長は、「文協新会館を建設することは私達の夢だった。その夢に一歩近づいて言葉では言い表せない喜びで一杯。これも皆様のご協力のお陰」と喜んだ。来年8月の落成予定。

 レジストロ市から約18キロ離れた同市には全人口の約1、9%にあたる約309人(77家族)の日系人が住む。
 約65年前に文協が創立されたものの、95年ころに活動を中止。
 しかし、約5年前から「文協を立て直そう」との気運が高まり、今回の定礎式に至った。町の日本文化、習慣の継続と振興の中心として発展していくことが期待される。
 式典は「生長の家」のジョアン・ローボ氏によって執り行われた。
 同市の宮下綾子ニウセ市長、レジストロのサンドラ・ケネディ市長、リベイラ沿岸日系団体連合会(FENIVAR)会長でイグアッペ、レジストロ、セッテ・バーラス日本移民百周年祭典実行委員会会長の山村敏明氏、近隣の市町村の文協会長など約120人が参加した。
 宮下市長は、両親の苦労を振り返りながら、日本移民の勤勉さ、努力を称え、同会館が建設される事を祝福した。
 定礎式終了後、近くの市立小学校のサロンでシュラスコ会が和やかに行われた。参加者らの語り合う姿から、文協の再出発を心から喜んでいることがうかがわれた。(金子国栄さん通信)