「短く感じた112日」=歌手中平マリコさん帰国=南米各地で80以上公演


日系社会ニュース

ニッケイ新聞 2011年10月1日付け

 今回8年目となる南米での公演を行っていた歌手の中平マリコさんが帰国するにあたり帰国当日の27日、母芙早恵さん(81、大阪)、吉岡黎明氏とともに本紙を訪れた。
 「短く感じた112日間でしたが、記憶をたどれば多くの人にお会いしました」。パラナ、パラー、南大河州の各都市やパラグアイ、アルゼンチンの移住地を訪問、福祉施設慰問や各移住地のイベントなどで80以上の舞台に立った。
 『歌でたどる被災地』をテーマに、「北国の春」「青葉城恋歌」など被災県ゆかりの曲をメドレーで披露。「ポルトガル語の曲もレパートリーに加えた。
 「会場で『日本は大丈夫?』と心配して声をかけて下さる方が多く、温かさを感じる」と話す。「『上を向いて歩こうをポ語で歌って』と言われたことから、「宿題ができました」とも。
 帰国後は東北の被災地を訪れるほか、東京、神戸で南米公演の報告会を行う。「来年もまた帰ってきます。帰国したらすぐにチケットの手配をしないと」と語った。