「移住地の思い出」を募集=レジストロ地方入植百周年事業=記念誌編纂委が呼びかけ=文章、写真を広く募る

ニッケイ新聞 2011年10月14日付け

 ブラジルで最初の日本人植民地として開設されたサンパウロ州イグアッペ植民地が2013年で入植百周年を迎えるにあたり、地域の中心地レジストロとイグアッペ、セッテ・バーラスの3市の実行委員会が、合同で準備を進めている。記念事業の一つとして、同委員会では百周年記念誌、記念アルバムの制作が検討されており、編集に携わる福澤一興さん(70、埼玉)は、「移住地の出身者や縁のある人の思い出話を文章で寄せてほしい。写真も送ってもらえれば」と呼びかけている。

 レジストロではRBBC(レジストロ野球クラブ)の体育館を2期計画で全面改修する。今年3月に着工し、10月末に1期終了予定。2期目は、再来年以降に開始の見込み。
 老朽化が進むセッテ・バーラス文協会館が新築される。定礎式が先月3日に行われた(本紙9月17日付既報)。
 来年7月以降にレジストロ文協会館の増築が予定されており、倉庫、台所、日本語学校の教室などが整備される。
 イグアッペでも記念事業が予定されているが詳細は未定。その他、13年に全伯卓球大会がレジストロで開催される。
 記念式典は10月に開催。レジストロと姉妹都市提携を結ぶ岐阜県中津川市から、市長はじめ約20人の慶祝団が来伯する。市内会場で祝賀会が開かれるという。
 同植民地には、第1陣30家族が1913年に入植した。レジストロは地域の中心として発展し、現在同市の人口は約5万5千人。
 福澤さんは、「移民の生活が、移住当初から現在に至るまでどのような経緯で変遷したのかを辿れるような冊子にしたい」と意気込む。
 「かつて植民地に住んでいた人は、今や各地に拡散している。子供たちが送っていた生活の様子も盛り込みたい。そのために、みなさんの思い出を引き出せれば」と話している。
 詳しくは福澤さん(電話=13・8128・1091、Eメール=kazuoki-fukuzawa@uol.com.br)まで。なお、郵送先はAssociacao Cultural Nipo-Brasileira de Registro, A/ C Kazuoki Fukuzawaまでで、住所=Rua Nakatsugawa, 165, Vila Tupy, CEP 11900-000, Registro – SP