ドリームコンサート2011=コロニア歌手14人が競演=コロニア初の雅楽演奏も=22、23日

ニッケイ新聞 2011年10月19日付け

 2009年に移民101周年を記念して行われたCORCプロダクション主催の日本歌謡ショー『ドリームコンサート』が今年も開かれる。
 開催日は22、23両日で、会場はサンパウロ市のTeatro Anhembi Morumbi(Rua Dr. Almeida Lima, 1176, Bras)。
 出演する14人のコロニア歌手は、国内外のカラオケ大会の常連や優勝経験があるなど、出場するための厳しい基準をクリアした実力派。
 「ドリームコンサート」のグループ所属のササザキ・ウンベルト、西村シンチア、知花マリオ、知花レナト、宮崎ファビア、三澤モニカ、田中英雄、シマダ・デボラさんの8人のほか、招待された6人の歌手が出演する。
 最年少は、テレビ出演経験もある8歳のクニヨシ・メリッサさんで、全員が三、四世。
 昨年はUNIP劇場で行われたがどの回も満員で、一昨年に引き続き好評を博したという。
 当日は、60年代から現在までに日本でヒットした歌謡曲のショーのほか、踊りや太鼓、三味線、今年は雅楽の演奏も予定されている。
 プロデューサー兼ディレクターの鎌倉祐子さん(50、三世)は「コロニア団体の雅楽の発表は初めてでは」と自信をみせ、「単なるカラオケのショーではなく、日本の文化を見せる舞台。1年かけて準備しました」と力を込めた。
 15日午後、サンパウロ市の川魚レストラン「ランショ・ダ・トライーラ」で開かれた記者会見で、初出演の宮崎ノートンさん(41、三世)は、「念願叶って出演できて嬉しい。歌ごとにローマ字で歌詞を覚えて、その後に意味を理解した。大変でしたが頑張りました」と振り返り、初回から出演している妻のファビアさん(38、三世)は「毎年好評なだけに、責任は大きい。良い舞台になるよう精一杯やります」と意気込みを見せていた。
 鎌倉さんは、「歌は普遍的なもの。コロニアにもブラジル人にも楽しんでもらえるよう、素晴らしいショーを届けます」と来場を呼びかけた。
 講演は22日午後4時半と午後9時、23日午後4時半の3回。チケット購入は電話11・3107・6070、またはウェブサイト(www.dreamconcert.com.br)まで。