コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年10月25日付け

 能楽やこけし、日本料理の写真が並ぶ、お馴染みの代わり映えしない展示—。クイアバ七夕祭りの会場となった広場の一角には、在聖総領事館、国際交流基金、JICAによる日本文化を紹介するブースが設けられた。
 正直言って、麻州の交番制度普及プロジェクトの紹介以外は、全く新鮮味に欠ける内容だった。日本人だからそう思えるのかとも、と思ったが—そうではないだろう。
 同ブース設置に実行委員会は1万2600レを負担したというから、この内容を見て地元コロニアはどう思っただろう…と思わず考えざるを得なかった。
 大部総領事の働きかけが同祭開催の契機となったからこそ、力が入っているものと期待した。あの展示で来場者の関心をどれくらい集められたか甚だ疑問だが、そういうものなのだろうか。今後、もっと工夫されても良い気がする。(詩)