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ニッケイ新聞 2011年10月28日付け

 マナウス市と戦後移住があったベラ・ヴィスタ移住地のある対岸を結ぶ橋が24日に落成した。1953年から日本人が入植したが、生産・販売活動をネグロ河が阻んできた歴史がある。翌25日には、高拓生80周年を祝うとともに、戦中の迫害を謝罪する州政府の特別議会で日伯の『絆の日』が制定された。戦前・戦後の日本人移民の〃隔たり〃を繋ぐ節目となる2日間となったことは誠に感慨深い。
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 外国人のためのポ語検定試験「Celpe-bras」を受験した。音声を聞いて要約したり、新聞や雑誌の記事を読んで設問に回答するなど文章を作成するものばかりで、なかなか苦戦。読むのは辞書があれば何とかなるが、書くのは日頃訓練していないと難しいもの。面接では、部屋の前で自分の番を待っていたとき、7月に来伯したというコロンビア人学生と話してみると驚くほど流暢。それもポ語を勉強しに来たのではない。比べても仕方ないが、ラテン語圏の人は何だかズルイ…と思うのはコラム子だけ?
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 「以前は父兄達で仲良く昼食を作っていたのに…」と肩を落とすのは30日に作品展を開くミカ幼稚園の辻沢和恵校長。両親が共働きの児童が増えており「親にとっては折角の休日。協力のお願いもはばかられて」と今年は作品展での昼食調理は店に頼むことになった。忙しくて台所に立てないようで、以前手伝ってもらった時に包丁をうまく使えない親に切り方を教えたとか。これじゃあ誰の先生だか…