亜国=ミシオネスで全国移民祭=オベラー日系社会が参加

ニッケイ新聞 2011年10月29日付け

 【らぷらた報知6日付け】ミシオネス州オベラー市で去る9月2日から11日まで、第32回全国移民祭が開催されたが、オベラー日系社会も例年通り参加した。
 この友好の全国移民祭には毎回日系人たちは、特別に準備した乗り物に14カ国の民族社会の人達が、色とりどりの民族衣装を着けて参加する冒頭のパレードから、積極的に加わる。市の中心からParque de las acionesまで、3キロの行程を賑やかに繰り出すパレードである。
 公園内にはオベラー日本文化センター施設があり、たくさんの人たちが訪れる。新しく張り替えた天井、毛筆で書かれた詩的なメッセージ、折紙、盆栽で囲まれたホールで、人々は日本料理の味を楽しむ。
 すし、焼き飯、カレーライス、竹の子の酢漬けがあり、一方ではショウガ醤油で味付けした焼き鳥、豚焼きの匂いが、人々の食欲を誘う。
 また公園の中央舞台では日本舞踊の鮮やかな踊りが披露され、ハルディン・アメリカの太鼓グループも中央舞台と日本庭園の両方かけもちで実演を繰り広げる。
 今度の全国移民祭の女王選出では、ポサーダスの佐藤ロサーナさんが参加し、美しさと愛嬌が人々の関心を集めていた。
 日本語学校では宮野ヒロコ先生が、日本舞踊の歌をうたい、他の先生たちもこの忙しいお祭りの応対のお手伝いをし、生徒たちも多くの人たちが夢中になる「金魚すくい」の手助けをした。
 この全国移民祭は日系社会の皆さんにとって、揃ってお手伝いする楽しい機会でもある。若い人たちは着物など日本風に装い、あるいは日本食や飲み物の応対、主婦たちはご飯やすしの準備、女王選出に参加する娘さんの着物の着付けなどを手伝い、余った時間には皆でカラオケを楽しむことになる。

 亜国=首都で移民の日記念祭=独自性で日系群を抜く

 【らぷらた報知6日付け】去る9月4日は「移民の日」(Dia del Inmigrante)とあって移民国であるアルゼンチンでは大々的にこの日を祝ったが、在亜日系社会では9月18日、プラネターリウムのある、市内パレルモの「3 de Febrero」公園においてこの日を祝った。
 記念祝祭は「夢海渡太鼓」と「ブエノスアイレス太鼓」の「アルゼンチン建国200年祭」(Bicentenario)アンサンブルを以って始まり在沖縄県人連合会主催の舞踊グループ「円の会」の流舞があり続いて「琉球国祭り太鼓」が勇壮な音を轟かせた。
 アルゼンチン人、日系、ドイツ系、ギリシャ系、アイルランド系、アフリカ系、韓国系、ユダヤ系、ブルガリア系、等々の各民族団体がプラネターリウムに隣に設けた舞台において披露した伝統的音楽や舞踊の数は52種に上る膨大なもので「移民の日」を祝い飾るにふさわしいそれであったが、その中でも在亜日系社会のそれは他と際立って異なる独自にして唯一と言う点で群を抜いていた。