江差追分全国大会に参加=山崎さん、審査員特別賞

ニッケイ新聞 2011年10月29日付け

 9月16〜18日に北海道の江差町文化会館で行われた第49回江差追分全国大会の一般出場者の枠で出場した山崎也寸志さん(38、三世)=サンパウロ市在住=が、同ブラジル支部の石川諭支部長(69、北海道)に伴われて来社し、審査員特別賞を受賞したと笑顔で報告した。
 「初めての日本。大会では上手な人ばかりなので、本当に緊張しました」という山崎さんの横で、石川支部長は「間違わずにきちっと歌っていたよ」と誉める。
 15歳から65歳の出場者193人中、50人が予選通過し、最期に10人が入選するが残念ながら最期の10人にはもれた。「もっと練習しなきゃ」と意気込む。
 両親が民謡好きだったために影響を受け、幼少時から耳では親しんでいたが、実際に歌うようになったのは10年程前からだという。多忙なパッケージデザインの仕事の合間、毎週土曜日の2時間が「大好きな練習時間、心が和みます。独特の節回し、コブシが面白い」という。
 山崎さんは今年6月に行われた第22回ブラジル大会の優勝者として、訪日した。第1回から支部代表は参加しており、中でも故・金田俊夫さん(かねだ・としお)は全国大会で準優勝する快挙を達成した。