大耳小耳

ニッケイ新聞 2011年11月1日付け

 リベルダーデの日本食店で寿司を食べると、シャリにほぼ味がついていないのが不満。ブラジル人好みに変えているのだろうと諦めているのだが…。先日、オープンしたての日本食店でお茶漬けを注文すると、味がない。普通、お店で食べるお茶漬けは出汁の味がするもの。それが全くの白湯だったのには驚きを超えて呆れた。ご飯に白湯と海苔チラリで20数レアル。日本では原価の3掛けといわれるが、これは暴利といってもいいレベル。
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 デコ画廊に出品する永井、半谷さんの二人は、弓場農場も訪問予定。半谷さんは今年12月にある舞台建設50周年に向けたステージ舞台美術を企画指導、永井さんは同農場の印象を基に作曲する。演奏に使用する仏具オリンは、岩手県の仏具販売店から好意で譲ってもらったもの。丁寧な手紙と共に届いたその日に発生した東日本大震災で提供者は亡くなった。親族からの「悲惨な現況を曲に残してほしい」との想いも汲み「感謝を込めて演奏したい」と神妙な面持ち。
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 先日取材でマナウスに行った際、時間はかかるが安い乗り換え便を予約した。乗り継ぎも遅れて待合室は大混乱。到着したのは9時間後。「やっぱりここはブラジル」と疲れ果ててウンザリ。復路では、出発が遅れに遅れ、経由地ベロ・オリゾンテでの乗り換え便に間に合わないことに。またか…と苛立ちかけたところ、なんと別会社の直行便を手配するという意外な展開に。〃無秩序〃も時には悪くない、と笑顔で帰宅。