在聖日本国総領事館=ヴィザの申請を大幅改善=民間委託で利便性向上を

ニッケイ新聞 2011年11月5日付け

 経済発展に伴う日伯の人的交流の増加を見込み、在聖日本国総領事館(大部一秋総領事)は来年3月の開始を目処に管轄内3〜4カ所に「在聖日本国総領事館査証申請センター」(Japan Visa Application Center=JVAC、仮称)を設け、審査を除く査証業務を民間企業に委託し申請法の利便性の向上を図る。
 現在は本人出頭を原則とし、同総領事館においてのみ申請可能。個人申請の場合は月、水、金曜日の午前9時〜11時まで、団体は火、木曜日のみと時間も制限されている。
 センター設置後は、受付・交付時間の拡大、審査時間の短縮、現金以外による査証料の支払いが可能になる。ただし、査証代に加えサービス料が発生する。
 また査証専用サイトでより詳しい説明を提供、問合せ専用Eメールも設置される。郵便による旅券返却サービスも検討されているという。
 案内のため来社した野村和久領事は「公的機関では手続きがどうしても煩雑になり、予算不足もあって迅速に対応できない。簡素・迅速化するには民間の力を借りることが必要」と利点を説明した。
 業務を委託する企業は現在公募中。応募時に提出された企画の優劣により選抜が行われ、委託先が決定するのは12月、制度変更の実施は3月以降となる予定。