大耳小耳

ニッケイ新聞 2011年11月25日付け

 ぶえのすあいれす丸の同船者会を主宰した森広雅夫さんは、兵庫県神戸市の小学6年生・小島華さんの移民研究(7月16日6面)の協力者。同会では、協力のお礼にと小島さんから送られた研究のコピーを皆に見せ、「こんなすばらしい研究をした子がいる。私たちがブラジルに来たことを知ってもらえて嬉しい」と紹介。参加者も「ニッケイ新聞の記事を見たよ」と笑顔。
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 USPで講演した桂三枝さんによれば、現在日本には7〜8百人ほどの落語家がいるとか。落語について「〃噺〃とも書き、口から出る新しい言葉という意味。能や狂言とは違い新しいものを取り入れ、それが古典になってきた」と説明。通訳がつかなかったので「いくら日本語を勉強しているとはいえ…」と思っていたが、落語の実演では何人かが、きちんと笑うべきところで笑っていたのを見て「さすがUSPの学生」と感心。
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 「旅のチカラ」は一人が世界のある国を旅し、その様子を追うドキュメンタリー番組。上方落語の大名跡「桂文枝」の六代目を、来年7月に襲名することが決まっている三枝さんは「船に乗って移民した人は次世代に何をどう伝えたのか知りたかった」とか。「ヒントは得られましたか」と聞くと「いやぁ、難しいね」と苦笑い。さて最後にクイズを—。講演のなかで、7つの生き物の名前が隠されているという小林一茶の句「昼からはちと陰もあり雲の峰」を紹介した。参加者は積極的に回答し、楽しんでいた。読者の皆さんはわかりますか?