コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年12月1日付け

 カンピーナス大学留学生らのボランティア団体「サンパウロFor Japan」による震災支援コンサート。
 「名義だけでも」と頼まれ、本紙も後援団体に。続いて「ポスターや入場券の印刷をお願いしたい」というので、普通の注文かと思っていたのだが〃好意〃を期待したものだった。
 「学生さんが頑張っているから…」と社としては名実共に後援者になったわけだ。関係者は「印刷代の代わりに」と入場券を置いていった。
 ところが当日、券を手に取材に訪れた記者に入場料を請求。すでに顔見知りの、後援を依頼してきた代表からの言葉だったので驚き、呆れた。
 印刷代の代わりの入場券、当初の依頼はなんだったのか。震災支援を旗印にした、厚かましさすら感じられるやり方に悲しさを覚えた。(阿)