東西南北

ニッケイ新聞 2011年12月2日付け

 ブラジルの平均寿命が30年で10年11カ月延びた—。2010年の平均寿命は73・5年で、2009年の73・2年より3カ月半伸びた。殺人や交通事故の被害者となり易い男性の平均寿命69・73年は、77・32年の女性より7年7カ月短い。22歳男性が死ぬ確率は女性の4・5倍で2000年の4・0倍より悪化。男女差は年齢と共に減るが、それでも70歳男性の死ぬ確率は女性の1・5倍だ。5歳迄の子供の死亡率は出生者1千人に対し21・63人で1980年の69・12人から大幅減。
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 南大河州は11月30日午後、時速100キロに及ぶ突風に見舞われ、カノアス・サントアントニオ・ダ・パトルリャなどで瓦が飛ぶ、木や電柱が倒れる等の被害が出、1日も一部で停電が続いている。サンパウロ市が洪水に悩まなくなるのは2040年以降というが、自然の猛威の一部は乱開発などで苦しめた反動でも…。
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 グアルーリョス空港に20日から新ターミナルが誕生する。ブラジルに限らず、西欧は建物を出来る限り使い続けようとする傾向が強い。それは西欧の良さでもあり、何でもすぐ改築したがる日本もある程度見習う必要があるかもしれない。とは言え、大きな経済成長を果し、今後国際的な大イベントも多いことを考えると、やはり新築はうれしい。13年完成予定の第3ターミナルも楽しみ。