日系4団体代表=興石民主幹事長と懇談=査証免除など協力依頼

ニッケイ新聞 2011年12月6日付け

 海外日系人大会開催中の10月27日、有馬庄栄氏(有馬鐘江保険サービス)が呼びかけ、参議院会館で興石東民主党幹事長と日系団体代表者らの懇談会が開かれた。
 県連の園田昭憲会長、ブラジル日本文化福祉協会の木多喜八郎会長、サンパウロ日伯援護協会の菊地義治会長、ビバビーダの野口重雄代表取締役、本紙の高木ラウル社長が出席した。
 日系団体代表者らは、初めに東日本大震災と福島原発に対して哀悼の意を表し、ララ物資に継ぐ日系コロニア一丸となった義援金活動を実施していることを説明、国の復興を願う旨を伝えた。
 続いて商用ビザに続く観光ビザ免除協定および、縮小しつつある県費留学・研修制度の活性化に向け、日本側の協力を依頼した。
 「県費留学制度の研修者は毎年100人。5千人余りのOBの存在は、進出ラッシュの日本にとって貴重な存在」など現状を説明すると、輿石幹事長は「民主党からもバックアップしていく」との意向を示した。
 ほかにも食、文化、人的交流の促進や、日本語教師の本邦研修生制度の継続、日系社会における高齢者や自閉症者に関する技術提携の協力要請、観光国としてのアピールなどを行なった。