女子ハンドボール世界選手権=日本、ブラジルに敗れる=次試合はチュニジアと8日

ニッケイ新聞 2011年12月7日付け

 今月2〜18日までブラジル国内で開催されている『第20回ハンドボール女子世界選手権』の一次リーグ戦が5日、サンパウロ市のイビラプエラ体育館であった。日本とブラジルの代表が対決したが、24対32で惜しくも日本が敗北した。
 大会には24カ国が出場し、優勝者に与えられる来年のロンドン五輪の出場権をかけて熱い戦いを繰り広げている。
 体格差を生かしたブラジル選手の攻撃に受身になりながらも、日本は細かいパスを回して機動力で勝負した。しかし、ブラジルの厚い守備にミスを誘い、速攻を決められ差が広がった。
 後半は疲れからか日本選手の退場が重なり、ファールが増えてペナルティシュートを与えた。神町史織選手がチーム最多の7ゴールを奪ったものの、試合終了となった。
 日本代表の東濱祐子(27、沖縄)選手は試合後の記者会見で「ブラジルのフィジカルの強さと粘り強さに驚いた。日本が得意とする細かい動きが活かせなかった」と悔しさを滲ませた。
 会場ボランティアをしていた出原ミサキさん(29、二世)は「私はブラジルを応援していましたが、どちらも上手で動きが早く、見ていて楽しい試合だった」と笑顔で話した。
 日本代表の今後の試合日程は次の通り。▼チュニジア戦=8日、▼キューバ戦=9日。両日午後3時試合開始、場所はイビラプエラ体育館(Rua Manoel da Nobrega, Jardim Paulista)。