大耳小耳

ニッケイ新聞 2011年12月9日付け

 バンデイランテス市役所から大きな贈り物を貰った同地文協。49年に発足、現在は会員160家族と規模は大きくないものの、会館のほか野球場、プール、体育館など施設が充実している。新会館には日語学校の教師だった故長谷川多喜子氏の名がつけられたが、現在学校は閉校し、私塾があるのみとか。その代わりではないが、5年前に文化部の中に太鼓部ができ、青年たちが練習に励んでいる。文協の上野憲治評議員長は「頼まれて近郊の町で演奏することも増えてきました」と誇らしげ。やっぱり日本文化の中でも「言葉」より「音楽」が残る?
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 ブラジル政府はIPI減税を発表したがコンロ、冷蔵庫、洗濯機など在庫がだぶ付いていると思われる商品ばかり。クリスマス商戦で過剰在庫を一掃したいという商店の思惑と合致した政策とはいえる。しかし、最近めっきり聞かなくなったのはデジタルTVの話だ。新製品は当然、デジタル視聴機器内蔵だろうが、旧型TVに繋げてデジタル番組を視聴するコンベルソール機の話題がなくなった。せっかく日伯方式と銘打ったシステムなのだから、この機会に、まだ旧型テレビを使っている大半の消費者にも普及すべきでは。今こそデジタルTV関連機器のIPI減税はいかが。
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 本紙に総合資源開発企業最大手の一流企業ヴァーレ社が人材募集の広告を出している。もちろん、日本で技術を身に付けたデカセギ帰り、研修生、留学生OBを狙ってのこと。設備オペレーター、機械工、溶接工、技師、計器技師など。仕事を探している孫さんなどお心当たりがあれば教えてみては。