東西南北

ニッケイ新聞 2011年12月16日付け

 本格的な雨季到来で、南伯や南東伯に被害が出ている。南大河州都に近いサンジェロニモなど4市は14日夜、ビリヤードの玉大の雹が降り、2千軒以上で屋根破損などの被害。カシアス・ド・スルのブドウにも被害が出、G1サイトには氷のため高速道で立ち往生する車や、家の中になだれ込んだ氷をかき出す様子の写真も掲載された。ベロ・オリゾンテでは集中豪雨で洪水、サンパウロ市でも15日未明の豪雨で土砂崩れといった報道が連日続く。雨の季節は毎年来るのに対応は後手後手…。
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 18日のクラブW杯決勝戦はサントス対バルセロナ—。バルセロナはアドリアノ、マクスウェルのブラジル人選手の2点と1点などでアジア代表アルサドを4—0で制したが、フォワードのダヴィド・ヴィジャが骨折、交代のアレクシス・サンチェスもケガで退場と不安も残した。3位決定戦は柏レイソルとアルサド。
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 12時間も地中に生き埋めになっていた生後4カ月の子犬のチタン君が、自分で食事が出来るまで回復してきた。既に右目の視力を失い、左眼と皮膚はまだ治療中。充分な呼吸をするためには輸血が必要で、近日中にヘモグロビンを多めにした輸血をする予定など、まだまだ予断は許さない状態だ。かえすがえすも残念な事件だが、こんなとき、生命力の強さこそが最大の救い。多くの人が回復を祈っている!