音協・紅白歌合戦=4千レ強を宮城県人会に

ニッケイ新聞 2011年12月16日付け

 日伯音楽協会(蛯原忠男会長)主催『第17回ブラジル紅白歌合戦』が11日、宮城県人会館であった。52組104人が舞台に立ち、約300人が声援を送った。
 震災復興支援を目的とした今年、出演者や会場から募った4395レアルが宮城県人会へ寄託された。
 紅組は菊地悦子、白組は高畑正二各氏をキャプテンに進行、審査委員長は上岡正雄音協名誉会長が務めた。歌謡団体の推薦を受けた出場歌手達は豪華な衣装に身を包み、カラオケの音楽に乗って堂々と喉を披露した。
 途中の8組は羽田宗義エトワール楽団の生演奏で歌唱、羽田さんの「高原列車は行く」で大きな拍手が起こった。
 後半では大橋サユリさん(24)が08年の「NHKラテンのど自慢大会」の優勝曲「帰らんちゃよか」を熱唱。「心の強い日本人だから、震災から必ず立ち直ると思います」とエールを送った。
 中間発表で優勢だった紅組がそのまま勝利し、菊地キャプテンにトロフィーが授与された。
 尾迫鉄次さん(82、鹿児島)=サンパウロ市在住=は「皆さんとても上手。私も子供の頃から演歌好きなので、来年も新しい曲を覚えて歌いたい」と笑顔で話していた。