クリチーバ総領事館=日本地方文化音楽祭を開催=東日本大震災の伯支援に感謝

ニッケイ新聞 2011年12月21日付け

 在クリチーバ日本国総領事館(山口登総領事)は11月20日、パラナ州工業連盟(FIEP)講堂で日本地方文化音楽祭を開催し、訪れた400人の来場者は日本各地の様々な音楽に親しんだ。
 ロンドリーナのグルッポ・サンセイの華やかなYOSAKOIソーランで開幕。山口総領事が「東日本大震災に対するブラジルからの支援に感謝を込めて、各地方の独特の日本文化を紹介したい」とあいさつした。
 ソプラノ歌手マサミ・ガネヴさんがギタリスト・石井イゴールさんの伴奏に合わせて「さくらさくら」、「ちいさい秋みつけた」、「千の風になって」、「島唄」、岡山県西南部の民謡「中国地方の子守唄」を披露。
 マサミさんは震災支援のためにサンタカタリーナ州フロリアノーポリスでチャリティーコンサートを行い、1万1千レアル以上の義捐金が集まったと感謝し、「最後の人が立ち直れるまで私たちにできる事をやりたい」と思いを伝えた。
 演奏に合わせて震災の状況を伝える写真がスライドで映されたほか、4月にパラナ州のアトレチコ・パラナエンセ・スタジアムで開催された、サッカー・チャリティー親善試合の様子がビデオで紹介された。
 クリチーバ文協の三味線グループが「じょんから女節」や「帰ってこいよ」を披露、若葉太鼓の迫力ある演奏で幕を閉じた。(長村裕佳子クリチーバ通信員)