東西南北

ニッケイ新聞 2011年12月23日付け

 リオ・グランデ・ド・スル州サンタクルズで19日、犬から逃げて高さ10メートルの電柱に登って降りられなくなった猫のネギーニャを、建設現場で働くクレベル・アウヴェスさん(31)が自ら電柱に登って無事救出し、一躍街のヒーローとなった。飼い主のセリア・フリッツさんは、テレビ中継を見たとたん、昼過ぎに姿を消した自分の猫だとわかったという。ヒヤッとはしたものの、終わりよければすべてよし。クリスマス前の心温まるお話に。
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 20日にサンパウロ市北部でひったくり犯でつかまった男が、警察署で自分は「大学教授」と偽の供述をしたとG1サイトが報じている。犯人はリオ・グランデ・ド・スール出身のカシアーノ・ビエール・ジオン容疑者で(42)で、家族によると本職はトラック運転手や技師をしているという。ジオン容疑者は20日18時30分頃、ヴォルンタリオス・ダ・パトリア通りで通りがかりの婦人のカバンをひったくろうとして逮捕されたが、警察署では当初、自分は「コンピューターを教える成功した立派な大学教授」と供述。後になって自身が麻薬中毒者で「1週間何も食べてないし、お金もない」と自供したという。酒によって普段出さない本性が晒される瞬間があるが麻薬中毒でもこういう例があるものか。トラック運転手である人物が、大学教授に成り代わるというのも珍しい?