第4位=援協SUS病院の定礎式=ブラジル社会との融合へ

ニッケイ新聞 2011年12月27日付け

 免税が許可される公益社会福祉団体としての認可更新が来年に迫っているサンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)は、連邦政府が運営する健康保険制度(統一医療保険システム=SUS)を使った治療が受けられる病院をサンパウロ州サンミゲル・アルカンジョ市に新設することを決定、9月に盛大な定礎式を行なった。
 医療機関は救急診療所のみの状態の同市や近隣住民の喜びは大きく、同式には約1万市民が出席した。完成は来年6月を予定する。
 市内の中心から近い約1万3400平米の土地を購入し、建設面積は約2316平米。最初の3年で内科、外科、小児科、産婦人科のみを受け付け、当初は40床、3年間で100床まで拡床される見込み。
 就任早々の大仕事に対し、菊地会長は「病院運営は援協のためにもブラジル国民のためになる。良い医療サービスを提供し、周りの都市にも広げて軌道に乗れば、今後注目されるはず」とブラジル社会を意識した展望を語った。