東西南北

ニッケイ新聞 2012年1月5日付け

 「生きるってすばらしい!」—12月27日に起きた雨の国道101号線での交通事故のため、南大河州の病院の集中治療室にいた2010年ミスブラジルのデボラ・リラさんが2日、一般病室に移って書いたメッセージだ。恋人運転の車がカーブを切りそこない対向車と正面衝突という事故では、後部座席にいた恋人の母が死亡、6人が負傷。モデルのデボラさんの手術は、傷跡が残らないよう特別に配慮して行われたという。恋人は3日に退院。6日退院予定のデボラさんは今年、サンパウロ市に戻って大学を終え、テレビの司会者にとの夢を父に明かした。12月16日〜1月2日までの国道での交通事故死者は460人で、前年同期の558人より18%減。事故は1万1785件が1万523件に11%、負傷者も7272人が6121人に16%減少。12月30日〜1月2日だけ見れば、死者は前年同期の134人から75人に44%の減。
     ◎
 アルゼンチンのクリスチーナ大統領の甲状腺癌の手術が4日に行われた。比較的予後が良いとされる甲状腺癌ではあるが、圧倒的な世論支持を誇るア国国民にしてみれば気にせずにはいられないだろう。これで過去3年におけるラ米で5人目の癌体験をした大統領となるが、「既に癌を克服した女性大統領の先輩」として、この先、ジウマ大統領との政治を超えた友情が深まるのでは。